苦手なことを頑張らない

もうすぐ2011年も終わりですか。いやー、早いなぁ。


今年は大地震があったり、ヨーロッパ経済がヘロヘロになったり
円高が凄かったりと、トピックが盛りだくさん。もう大変だ、こりゃ。


こんな環境になってきたからかもしれないが、最近
自分の強みを活かして生きる」てのはホントに大事だなって思う。





ただ、いきなり「強みを活かせ」っ言われても、、、うん・・・まぁ・・・普通の人は、まず困る。
世の中そんな偉人ばっかじゃないから、「世界で戦える俺の強みはコレだ!」
ってのがある人なんてそうはいない(僕もそんなのないし)




だから、こういう僕ら凡人の場合、逆に「苦手なことをやりすぎない」よう意識すると良いと思う。




例えば、僕は、料理が下手だ。



正確にいえば、ちょっとは出来るし、レシピ見ればボチボチのものは作れる。
しかし、創作したりはできない。無理にやると、何コレ?ってものが出来て大惨事になる。



これは、料理を作った時を想像する才能、センスがないからだと思う。
出来る人は、教えられなくても最初からイメージできてたり、
何回かやっていればできるのだろうが、僕にはどうもそれが無い。


ただ、本人的には多少残念に思いつつも、気にはしてないし、
レシピを見ればいいだけだから、それで解決できると思ってる。
自認してる分、僕は創作料理を自分の仕事にはしないし、無理に料理に挑戦したりもしない(奥様も迷惑だろうしw)。



大事なのは、自分で分かっているということ、そしてそこを追わないということ。




これは、仕事にも当てはまる。
今までやった事の中で比較して、どうも要領が悪かったり遅いモノは、ほぼ向いてないと考えていい。
逆に、あっさり出来ることや楽しめることは、多分ちょっとした強みなんだろうから、
そこを伸ばしていくようにして、かわりに苦手分野は早めに切り捨てたほうがいい。



それは、人生の貴重な時間を有効活用した方が良いと思うからだ。
「人が1年で出来るようになることを5年かかってやりました」
という話は人によれば努力家って話になるのかもしれないけど、
今の時代にそれをやったら単なる時間の浪費家だと、僕は思う。



残念ながら僕たちは、戦後の成長期とは違い
40年スパンで仕事スキルを伸ばしていく未来を考えることはできない。
技も考え方も、常に変化し続けることが求められるだろう。
だから、この際自分の能力をきっちり切り分けるべきだ。




そのためには、(繰り返すけど)
凄く苦手だなと思うことがあったら長くやらない方が良い。




勿論、任されたことを簡単に放棄してはいけないし、
時に苦手なことでも無理にでもクリアしないといけないことはあるだろう。
でも、それを苦手と知りながら延々とやってはいけん。







あと、苦手なことをやりすぎないほうがいい理由に、
苦手なことをやってる時って生産性は低いのに
努力してる感じが出てしまうこともある。
周りも、その人が頑張ってるから止めにくい気がしてしまうのだな。こうなると本当にタチが悪い。



極端にいえば、苦手→頑張る→時間かかる→生産性低い→成長遅い
→しかし頑張ってるんだから報われるべきと感じる→報われない→不満
ってループになる。こういう未来は、少なくとも僕は嫌だ。







例外はあるだろうが、大体1つの世界で成功できる人は最初からちょっと違うもの。
最初から見えてる景色も違うのだ。
苦手なことを頑張っても、1年かけてゴールした場所が、
優れた人の1日分にも及ばないとしたら、やっぱり勿体ないですよ。
(あ、でも凄い好きなら、下手でもいいのだと思う。
好きでいられるってのは、人よりも優れている能力だからな。)



もし、選択肢がないというのであれば、そういうことも仕方ないかもしれないが、
日本に住んでいる以上選択肢は無限にあるのだから、すぐに次をトライすべき。




今やってることの中で、ダメなものを消して、
いけそうな選択肢を伸ばせばいい。その選択肢は自分の強みの素だ。

そして、その強みの素から、本当の強みを作って生きていけばいいのだ。




苦手なことは、頑張らない。